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ぼんぷろぐ

InDesignとかイラレとかのスクリプトよもやま話

新しいブログに引っ越しました。

こちらのブログはもう更新しませんが、コメント欄は生きてますので疑問、ご指摘などありましたらどうぞ。

[イラレ]
立体ぽくするスクリプトを公開しました




イラレのパスを、斜めに押し出したような立体ぽくするスクリプトです。
文字に対して使う場合、パスのアウトライン化が必要です。

アピアランスの3D効果をはじめ、似たような表現ができるいろいろなアピアランス技・ブレンド技がありますが、主な特徴は
・構造がシンプルなパスになってる
・陰影がグラデーションを使っていてなめらか
・角から斜めの線が引かれる
などです。

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[イラレ]
イラレでサインカーブの描き方

サインカーブ、正弦波などと呼ばれる、三角関数sinのグラフをIllustratorで簡単に描く方法です。

使う機能はアピアランスの『ジグザグ』とブレンドで、どちらもかなり昔のバージョンからあると思うので、古いイラレでも使えます。

①同じ長さの直線を2本用意します

②直線にジグザグの効果をかけます
「大きさ」は適当に。
「折返し」も適当でいいんですが、サインカーブの1周期分を作るなら3以上が必要です。
2本の直線のうち一方は「直線的に」もう一方は「滑らかに」にします。

③アピアランスを分割

④ブレンドを作成し、ブレンドオプションでステップ数を10にします

⑤ブレンドを拡張し、グループ解除します。

⑥滑らかな方から4番目がサインカーブ(近似)になります


※「オブジェクト>パス>アンカーポイントの追加」をやっておくと、sin(x)=0のところにポイントができて扱いやすくなります。



アンカーポイント少ないし、かなり大雑把に作ってるようですが、
これ、意外なほど精度の高い近似になっているのです。

ためしに、1周期分を縦2:横2πの比率に変形して、
スクリプトでsin関数を厳密にプロットしたものと比較してみましょう。

このサイズのスクショでは全く違いが見えないレベルで一致しています。
pdfで拡大してもごくわずかに青がはみ出してるのが見える程度です。
実用上は十分すぎる精度じゃないでしょうか。

オワリ


関数の描き方シリーズ

双曲線(反比例のグラフ)の描き方
放物線の描き方


[イラレ]
イラレ文字組みは実はすごく高度なカスタマイズができるという話

イラレでは、段落パネルで『文字組み』が『なし』のときは、そのまま欧文と同じコンポーザーで文字組みされます。
『なし』以外の、『約物半角』とか『行末約物半角』とかを選んだときには、日本語組版独自の機能が働きます。

その日本語組版独自の機能とは次の2つです。

①全角約物を半角にする。
(参考:ものかの先生「文字組みアキ量設定の大前提」)

②文字組みアキ量設定に従って文字間のアキを作る。

文字組みアキ量設定には各文字クラス間のアキが定義されています。文字クラスというのは『読点類』とか『始め括弧類』とかいうアレです。文字をいくつかのグループに分けたものです。したがって、文字組みアキ量設定から文字間のアキを決めるには「どの文字がどの文字クラスに分類されているか」というデータが必要です。

また、①を行うためには、「どの文字をどうやって半角にするか」というデータが必要です。「'。'は右側半分を削る」とか、「'・'は左側25%と右側25%を削る」とかです。

まとめると、①②を行うためには次の3つのデータが必要ということになります。

(a)全角約物とみなす文字と、それを半角にする詰め方のリスト

(b)文字クラスの分類リスト

(c)文字組みアキ量設定

でーー、タイトルの話なんですが、
InDesignではこのうち(c)しかいじれないのに対し、
イラレでは(a)~(c)の3つすべてをいじることができるのです。すごいね!

[イラレ]
Illustratorで双曲線(反比例のグラフ)の描き方

双曲線(反比例のグラフ)の書き方を考えてみました。
正しくは双曲線の中でも直角双曲線と呼ばれるものです。45°回転して変形すれば一般の双曲線も描けるんじゃないかと思いますが、今回は反比例のグラフが目的なのでそこまでは考えません。
3次ベジェ曲線で厳密な双曲線を描くことはできないのであくまで近似です。


描き方

①円弧ツール選んでドキュメント上をクリックし
 X軸の長さ:15mm
 Y軸の長さ:15mm
 勾配:71.02 のパスを作ります。
②-45°回転
③水平100%、垂直60%に変形
④45°回転

ここまでで、y=1/xのグラフを1マスが1センチの方眼紙に書いた場合の、0.5≦x≦2の部分(近似)が描けたことことになります。
これだけでは範囲が足りないと思いますので、

⑤3つに複製して、
 1つはそのまま…(A)
 1つは水平25%、垂直400%に変形…(B)
 1つは水平400%、垂直25%に変形…(C)
⑥(A)の上側に(B)、(A)の右側に(C)を連結する

これで0.125≦x≦8の範囲ができあがりです。
もしさらに広い範囲が必要なら、同様に6.25%、1600%の変形をして連結します。


動画はこちら


動画内では、
・環境設定でガイド・グリッドのグリッドを10mm、分割数を4に設定
・『グリッドにスナップ』をON
・(A)の上端をx=0.5,y=2のポイントにスナップ
・回転ツールで原点をAlt+クリックで回転コピー
を使ってます。


一般の反比例のグラフ y=a/x を描く場合であれば、垂直方向にa倍の変形をかければOKです。

おしまい

関数の描き方シリーズ

サインカーブの描き方
放物線の描き方

プロフィール

kawamoto_α
(あるふぁ(仮))


InDesignで新聞組版のようなことをしています。

ツイッタ

※ブラウザによっては当ブログからDLしたzipファイルが拡張子なしになることがあるようですが、.zipを補って開いてください。



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