「グラフィックを配置したフレームを変形したとき、グラフィックの拡大率は変化させずに、位置は自動的にフレームの中央に揃うようにする」っていうのがやりたかったのですが、
ここ↓にある『内容を中央に揃える』が
こっち↓に無いので困りました。
そこでちょいと『フレーム調整オプション』の効能をおさらい。
自動フィット:オフ
サイズ調整:なし
→なにもしない
自動フィット:オフ
サイズ調整:「内容をフレームに合わせる」等
→配置時に自動調整する
自動フィット:オン
サイズ調整:「内容をフレームに合わせる」等
→配置時とフレームのリサイズ時に自動調整する
となると、
自動フィット:オン
サイズ調整:なし
って何?っていう話になりますよね。
どうやらコレが実は『内容を中央に揃える』になっているらしいのです。もちろんフレーム調整オプションには例の
がありますから、中央だけじゃなく、左上とか右下とかに揃えることも可能。そのデフォルトが中央になってるんですね。
しかしアドビさん、ここらへんのことはろくに考えずに作ってるっぽい。
いろいろと理不尽なことが起こります(CS6@Win7)。
・新たに作成したフレームに対して、フレーム調整オプションで『自動フィット:オン、サイズ調整:なし』を設定しても、1回目はなぜか『フレームに均等に流し込む』になる。もう1回やると正しく設定される。
・中身のグラフィックをちょっとでも動かすと『フレームに均等に流し込む』に変わる。
・『自動フィット:オフ、サイズ調整:なし』なら『配置時だけ中央に揃う』になりそうなものだが、そんなことはない。
使いどころ
InDesignには悲しいかなパターンで塗りつぶす機能がありません。イラレで作って、ページいっぱいの長方形に適用して、InDesignに配置するという原始的な作業をしなきゃいかんわけですが、
このパターンを配置したフレームに対して移動やリサイズを何度もやってると、うっかりフレームとグラフィックがずれていって、パターンが途中で切れてるなんてことが起こり得ます。
自動フィットで中央に揃えるようにしとけばこういうのを防げそうです。
また、中央だけじゃなく左上などにも揃えられるので、パターンの開始位置にこだわる人にも良いかも。
PR