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ぼんぷろぐ

InDesignとかイラレとかのスクリプトよもやま話

新しいブログに引っ越しました。

こちらのブログはもう更新しませんが、コメント欄は生きてますので疑問、ご指摘などありましたらどうぞ。

[InDesign]
InDesignの「隠しアキ量」をスクリプトでどうこうする話の続き

スクリプトから文字組みアキ量を設定するとき、A,Bを文字クラスを表す数として、
[A,B,true,…]

[B,A,false,…]

いずれも同じ『Aに属する文字の後に、Bに属する文字がきたときの間のアキ』を定義する配列である。

このうち一方が文字組みアキ量設定ダイアログに反映される『表のアキ量』、もう一方が『隠しアキ量』になる。

どっちがどっちなのかは設定箇所によりまちまち。

という不思議仕様について、ツメるときとアケるときがあるから設定が2つあるのかなぁなどと適当なことを言ってたのが前回なわけですが。

もっと単純な話ですね。

[A,B,true,…] は、前の文字の『文字後のアキ量』
[B,A,false,…] は、後の文字の『文字前のアキ量』

考えてみれば、InDesignの文字間のアキは、間にテキストカーソルを置いてみれば、前後の文字のどちらに属するアキなのかを決めることができます。
たとえば約物全角系の文字組みにおいて、閉じ括弧の後に平仮名がくるときの半角アキは、閉じ括弧の方に属しています。

もし仮に『文字組みアキ量設定によるアキはすべて前の文字に属する』と決まっていたとしたら、平仮名の後に前括弧がくるときの間のカーソル位置はここになるはず。


そうならないのは『文字組みアキ量設定』が、ひそかに『前の文字に属するアキ』と『後の文字に属するアキ』を使い分けているということです。
そして使われなかった方が『隠しアキ量』になる…。


そう考えれば、works014さんのおっしゃっている、

>「隠されたアキ量の問題」として報告したInDesignの「文字組みアキ量設定」のバグ回避方法が見つかりました…問題となる約物類の後続文字の「文字前のアキ量」を「ベタ」に固定すれば設定通りに処理されるようです…
InDesignの隠されたアキ量 - Togetterまとめ

このことも説明がつきます。句読点や閉じ括弧の後の『表のアキ量』は前の文字に属するものなので、後続文字の「文字前のアキ量」を「ベタ」にすれば『隠しアキ量』だけを無効化できると。
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