InDesignであるドキュメントから別のドキュメントにコピペするときってスタイル名に結構気を使います。
なにしろペースト先に同じ名前のスタイルがあるとそっちが適用されてしまうので、「ペーストしたらフォントが変わっちゃったんですけど??」的なことがよく起こります。
かといってちょっとした使い捨てのドキュメントでまでいちいちユニークなスタイル名をつけるのはめんどくさい。
ってことで作ってみました。
※CS3以下では動きません。
使い方
①コピーしたいものを選択して、『スタイルを移動してコピー.jsx』を実行します。
②別のドキュメントで普通にペーストします(元の位置にペースト等も可)。
③使われていたスタイルが『(ドキュメント名)からコピー』という名のスタイルグループに入った状態でペーストされます。
※段落、文字、オブジェクト、セル、表のすべてのスタイルに有効です。
スクリプトがやってることは
①スタイルグループを作成
②すべてのスタイルおよびスタイルグループを作成したスタイルグループに移動
③コピー
④アンドゥ(スクリプトによる変更をすべて取り消し)
です。
これで元のドキュメントに一切影響を与えず、クリップボードにだけスタイルを移動させたアイテムが残るはず。
スタイルをいっぱい使ったドキュメントだとちょっと重いかも。
別の使い道として、
ページアイテムを選択→『スタイルを移動してコピー.jsx』を実行→選択アイテムを削除→元の位置にペースト
とすることで、そのアイテムだけスタイルを独立させることができます。
なお、[基本段落]、[基本表]など、設定を変更できるが移動できない系のスタイルはそのままです。なのでこれらを変更していた場合はペースト先で化けてしまう可能性があります。
また、『名前が被ったらペースト先のものが使われる』というのはスタイルに限った話じゃなく、グリッドフォーマット、文字組みアキ量設定、レイヤーなんかも同じです(スウォッチとか線種は自動リネームされるみたい)。
このスクリプトを使ったからといって絶対に同一のものがコピペできるわけじゃあないってことですね。
ダウンロード
[
スタイルを移動してコピー1.0]
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