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ぼんぷろぐ

InDesignとかイラレとかのスクリプトよもやま話

新しいブログに引っ越しました。

こちらのブログはもう更新しませんが、コメント欄は生きてますので疑問、ご指摘などありましたらどうぞ。

[InDesign]
ツイッターに書いた小ネタを振り返ってみる ExtendScript編

これESTKのインストールフォルダ内にあるjsxを眺めてて気づいたんですけど、JavaScript Tools Guideの23ページにもちゃんと書いてありました。
ScriptUIとかBridgeTalkに使うと便利そう。



少なくともCS6では、ScriptUIのListBoxはWindows8.1およびWindows10でまともに機能しません。ListBox使ったスクリプトを配布なさる方はご注意。
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[InDesign]
ツイッターに書いた小ネタを振り返ってみる InDesign編


1年ちょい前の私によると、回り込みありのアンカー付きオブジェクトのある段落は、たとえ段落コンポーザーに設定されていたとしても単数行コンポーザーで処理されるそうです。なぜでしょうか。

アンカー付きオブジェクトに回り込みを設定しても、アンカーより前の部分のテキストは回り込みません。これは、もし回り込んでしまったら、それによってアンカーが動く→アンカー付きオブジェクトが動く→回り込みの範囲が変わってテキストが動く→アンカーが動くという無限ループにおちいってしまうからと考えられます。

同じように、アンカーのある行の、アンカーより後ろの部分も回りこみが効きません。ここもテキストが動くと、ジャスティファイや追い込み処理などの影響でアンカーが動く可能性がありますからね。

さらに段落コンポーザーであれば、アンカーのある行より後の行が動いてもアンカーを動かす可能性があります。しかし回り込みはアンカーより後の行には効く。これはどうなってんだろうと調べたところ、勝手に単数行コンポーザーにしてるっぽいことが分かったのでした。

(にしても「アンカーのある行の、アンカーより後ろの部分」については回りこんでもいいと思う。たとえばアンカーより前の部分を上揃え、アキ量最適値固定とすればアンカーは動かなくできる。実際「ここまでインデント文字」ではそういうことをやっている)

[InDesign]
レイアウトグリッドを選択フレームグリッドにあわせるスクリプト

久しぶりに普通に使えそうなInDesignスクリプトです。フレームグリッドを1つ選択して実行するとレイアウトグリッドがそのフレームグリッドのグリッドにピッタリ重なるようになるはず。


var page=app.layoutWindows[0].activePage;
var sel0=app.layoutWindows[0].selection[0];

page.gridData.properties=sel0.parentStory.gridData.properties;

var pb=page.bounds;
var vb=sel0.visibleBounds;
var tfp=sel0.textFramePreferences;
var we=sel0.strokeWeight;
var ma=tfp.insetSpacing;

page.marginPreferences.properties={top:0,left:0,bottom:0,right:0};//16.08.05追記

page.marginPreferences.properties={
    top:vb[0]-pb[0]+we+ma[0],
    left:page.side==1818653800?pb[3]-vb[3]+we+ma[3]:vb[1]-pb[1]+we+ma[1],
    bottom:pb[2]-vb[2]+we+ma[2],
    right:page.side==1818653800?vb[1]-pb[1]+we+ma[1]:pb[3]-vb[3]+we+ma[3],
    columnGutter:tfp.textColumnGutter,
    columnCount:tfp.textColumnCount,
    columnDirection:sel0.parentStory.storyPreferences.storyOrientation
}

気づいたこと

・page.marginPreferencesの『left』は必ずしも左じゃなく、ノド・小口でいうところのノド
・gridDataプロパティはTextFrameにもある(CS6から?)けどこいつはgridViewとかの数個のプロパティしか持っていない。本物はTextFrame.parentStory.gridData
・夏のかつおのたたきはおいしい



(2016.08.05)レイアウトグリッドをページの上の方から下の方に変更しようとすると失敗する問題を修正

[InDesign]
片手でアイス食べながら だらだらInDesignを眺めるためのAutoHotkeyスクリプト

中ボタンでいつでも手のひらツールを発展させて、片手のマウスだけでInDesignドキュメントを眺めるのに必要な一通りの機能が使えるようにしてみました。

・中ボタンドラッグで手のひらツール
・中ボタンダブルクリックでスプレッド全体を表示
・右ボタン押しながらスクロールで拡大縮小
・右ボタン押しながら左クリックで「プレビュー←→通常」の切り替え

以下AHKスクリプトのソース

IdProgId=InDesign.Application
DoubleClickDelay:=300
SetMouseDelay, -1
SetKeyDelay, -1
MButtonDownTime1:=0
Return

#IfWinActive ahk_class indesign

;中ボタン押し下げ
*MButton::
    BlockInput, on
    MButtonDownTime0:=MButtonDownTime1
    MButtonDownTime1:=A_TickCount
    If (MButtonDownTime1-MButtonDownTime0<DoubleClickDelay){
        Send ^!0
        Return
    }
    Send {Blind}{Alt Down}
    Send {Blind}{Space Down}
    Send {Blind}{LButton Down}
    BlockInput, off
Return

;中ボタン押し上げ
*MButton up::
BlockInput, on
    Send {Blind}{LButton Up}
    Send {Blind}{Space Up}
    Send {Blind}{Alt Up}
BlockInput, off
Return

;右ボタン+スクロール
RButton & WheelUp::
    Send !{WheelUp}
Return

RButton & WheelDown::
    Send !{WheelDown}
Return

;右ボタン+左ボタン
RButton & LButton::
    app:=ComObjCreate(IdProgId)
    if (app.menuActions.itemByID(118830).checked=-1)
        app.menuActions.itemByID(118829).invoke()
    Else
        app.menuActions.itemByID(118830).invoke()
Return

;右ボタンがそのまま離された
RButton::
    MouseClick ,R
Return



つかいかた


上記のスクリプトをテキストファイル(UTF-8 BOM付き)で保存して、拡張子をahkにしてAutoHotkeyで実行します。

※環境によっては
IdProgId=InDesign.Application
のところを
IdProgId=InDesign.Application.CS6_J
などと書き換えなくてはならないかもしれません



単体で動作するEXEファイル版のダウンロードはこちら

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kawamoto_α
(あるふぁ(仮))


InDesignで新聞組版のようなことをしています。

ツイッタ

※ブラウザによっては当ブログからDLしたzipファイルが拡張子なしになることがあるようですが、.zipを補って開いてください。



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